京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

お茶の香りのお線香「宗圓香(そうえんこう)」~宇治田原でつながるご縁

ちーびず感想記とは
この記事に登場するちーびずさん
宇治田原町商工会女性部の皆さん(宇治田原町商工会)
宇治田原町商工会女性部の皆さん(宇治田原町商工会)企業や地域と協働して、特産「お茶」を練り込んだ線香「宗圓香-そうえんこう」を開発。

目に青葉。きらきらと緑がまぶしい、いい季節になってきました。
各地でお茶摘みが始まります。「お茶の京都」さっそく賑わってますね。

20170502

お茶の本場でもある宇治田原町。そこを拠点をする宇治田原町商工会女性部の皆さんが、開発されたお線香があります。
私も商工会女性部員。そのお線香「宗圓香」のことはもちろん存じ上げておりました。
なんでもお茶の葉が練り込んであるとか・・・。気になっていたんです私・・・実は・・・生まれは寺なんです。←衝撃の告白(笑)
そして、もうひとつご縁があるんですが、それはまた別の機会に。

で、話を戻し。
今回、開発に至るお話を聞かせていただいて、商品が持っている「ストーリー」をはじめて知りました。
それにより、商品を見る目が全く違ってくるから不思議です。やっぱり大事ですね~ストーリー!

女性部の皆さんがイベント出店されていると聞き、ゴールデンウィークの谷間、京都茶協同組合茶業センター(宇治市)で開催された「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」。へ伺いました。製茶体験に参加していた宇治が地元の田中推進員と共に。なんといっても田中推進員はアロマテラピスト。「香り」は専門です。

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ちょうど当時の女性部長、木村須賀乃さんにお話を伺うことができました。(下の写真、向かって左からお二人目)

20170502宗圓香ちーびず

商品開発の波に乗る

今から16年前、当時あちこちで商品開発の波があり、地元活性化の為に、地域のものを生かして何かできないだろうか?
そんな話から、チャレンジスタート。
とはいっても資金はない。できることからはじめよう。ということで・・・

梅干を使う?食品?スイーツ?う~ん、どうかな?商工会員事業所の商品と競合するのはちょっとねぇ・・・

女性が使うもの・・・化粧品?へちまの化粧水とかどう?さっそく取り掛かるものの、加工段階でも手間がかかり、やはり、検査など厳しくなかなか商品にはならず・・・

やっぱり宇治田原だし、お茶しかないよね~。これを使えたら・・・
消耗品がいいよね・・・、腐らないもの・・・、そんな中から、あるメンバーの発言がヒントになります。

「お線香なら・・・毎日使うもの。」そうです。跡取りの嫁である女性部員の生の声。

逆境に燃える女性パワー!

さて、そこからでした。本当の闘いは(笑)
家族に話しても、商工会へ相談しても、聞こえてくるのは反対の声、声。
「お茶は燃えへん。知らんのか?」「お茶は高価なもんや。なんでわざわざ線香にまぜる?」

やっぱりね、そういわれると燃えるんですよね~火が付くんですよね~。女性って(笑)

そんな奮闘を目の当たりにして、まず家族が動きます。お茶農家のご主人が協力してくださったりと、いつしか周りを巻き込み女性部と共に動き出します。

お線香のことを学びに、淡路島まで出かけて視察や体験にも取組まれます。

つながるご縁と思い

そういう時って何かが動くんでしょうかね~。まさに、なんということでしょう!

女性部員のつてを頼り、京都の香りの老舗「松栄堂」様とご縁ができます。
「松栄堂」様も、宇治田原工業団地とつながりがあったり、当時まだなかった「お茶の香りの線香」について商品開発を模索しておられたそう。
地域のお手伝いができるなら、団体で取り組んでおられるなら、ぜひ一緒にと、これまたお互いの思いがつながっていきます。

とはいうものの、そこは前述のお茶の難しさ。試行錯誤がありました。
混ぜ込むなら、抹茶と思われがちですが、これは細かすぎ・・・。
煎茶、抹茶、何種類も粉の大きさも変えて、微妙な割合の茶葉を混ぜ込むことで、お茶の香りが生きた最良のものがついに出来上がって、共同開発された「松栄堂」様もびっくり絶賛されたとか!

また、商品の名前「宗圓香-そうえんこう」は、地元の功労者、青製煎茶製法を発明したといわれる永谷宗円(ながたにそうえん)にちなんでいます。
これも、宗円翁縁者の方が快く、地元の為ならと、名前を使うことを承諾くださり、宇治田原をより広めているようです。
それぞれの思いやご縁がどんどん輪を広げていくように、町全体を包んでいきます。

今では町長が公務で上京される時も、名刺に添えてご挨拶に使われるとか。素敵ですね。

匂いが移らず残り香スッキリ

この「宗圓香」は、甘い香りの中にもほんのりお茶の香り。さわやかです。
出来上がって実際に使っていくと、新たな発見がありました。お供えなどに匂いが移りにくく、13cmタイプのお線香は仏教関係者にも好評だそう。

7cmの部屋だき用は、昨年「ほうじ茶」と「京番茶」の香りが仲間入り。こちらのタイプは火をつけなくても置くだけでいい香りです。

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宇治田原町商工会の窓口やFAXでお求めになれます。取扱店舗などもお問い合わせください。

木村さんはおっしゃっていました。
「本当にご縁に恵まれて素晴らしいものができました。原料は提供しますが、製造自体は大きな企業様にお世話になっています。当時の担当者は退職もされているほどの時間が流れました。商品自体が腐ったりもしません。イベント出店といっても食品加工でないので、準備はこうやって包装するくらいの手間です。事務局がいてくれるので手助けもしてくれます。なにしろお仏壇で毎日使うものですから消耗品です。この収益があるからこそ、なにか一つの行事でも取り組むことができます。

あ!!!そうですよ!これこそがちーびず!大儲け・・・というのではないけれど、次の活動につながっていく資金を自分たちで作っていく!

商品アイデアについても、さすがだな~、なるほど~と示唆に富んだ内容です。とっても参考になるお話をありがとうございました。

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いや~写真?とはにかみながらもお話しいただけたのには理由があります。
「語り継いでいかないと、こういった当時の話はわからなくなります。皆で頑張ってきたことですから、みんなで共有していきたいんです。」
1人の写真ではなく、皆で写れるならとおっしゃったのもそういうことですね。仲間って素敵です。

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ちーびず推進員メモ

「京都ちーびず」では、このような活動や商品・サービズのご紹介を通したPR・販売促進など、府民の皆様の活動のお手伝いをしています。
ぜひご参考にしていただき、お気軽にお問い合わせください。
竹嶋貴代美
by
亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/

コラボ推進員

田中智子
たなかさとこです。今年度よりちーびず推進員を務めております。お仕事は、アロマセラピスト。京都市出身宇治市在住。宇治の特産である緑茶とアロマの基本ハーブをオリジナルでブレンドしています。お茶とハーブや精油を京都産や国産にこだわっています。
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