京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

北部から宇治茶を支える~鮮やかな色合い舞鶴茶~

ちーびずとは
京都府内各地の元気な京都ちーびず(京都地域力ビジネス)を紹介していきます!
この記事に登場するちーびずさん
植和田英子さん(舞鶴茶生産組合)
植和田英子さん(舞鶴茶生産組合)かぶせ茶の部、5年連続日本一の植和田園さん。舞鶴茶を後世に残すために、後継者の育成に努めてられます。

京都のお茶について

京都宇治茶のはじまりは鎌倉時代。栂尾(とがのお)にある高山寺の明恵上人が茶種を栂尾、宇治などに植え始めたのが宇治の茶栽培の始まりだそうです。室町時代には足利幕府の奨励を受けて宇治に茶園が開かれ、宇治茶の名前が全国に知れ渡るようになりました。

江戸時代に入ると、山城の国・宇治田原湯屋谷の永谷宗円が「宇治茶製法」と呼ばれるお茶の作り方を生み出しました。この宇治茶製法が現在の玉露と煎茶の作り方へと発展した、ということです。

 

舞鶴茶キャッチ

どんなお茶も元は同じお茶の葉から

お茶って、加工方法によって緑茶・烏龍茶・紅茶に分けられるそうなんです。元は同じツバキ科の木の葉っぱ。もちろん品種によりそれぞれの加工方法にふさわしい種類が選ばれるそうですが。実は私は、抹茶と玉露・煎茶・ほうじ茶も木の品種が違うのかな、と思っていました。

木に数十日、黒い覆いをして育てるとその新芽は、碾茶(抹茶)・玉露・かぶせ茶になり、覆いをしないで育てると煎茶・川柳・ほうじ茶・玄米茶・京番茶・玉緑茶になり、黒い覆いは、お茶に含まれるテアニンという物質が、日光に当たると渋みのあるカテキンに変わるので、玉露などまろやかな味わいを出すためには覆いをして、煎茶などさわやかな味わいを出すためには日光を十分に浴びさせるのです。

由良川沿い茶園

氾濫する由良川沿い、この土地で生まれた舞鶴茶

最上級の碾茶・玉露がつくられるお茶畑が京都北部・舞鶴にありました!

お茶を育てるには、水と栄養たっぷりの土が必要です。宇治は宇治川が流れ、雨も豊富に降り、小高い傾斜のある地形なので昼と夜の温度差があって、茶の芽の大敵である霜を防いでくれる霧が発生しやすく、また土質もよく水はけもいい、まさに茶栽培にうってつけの場所です。

そんな宇治の地形に似ている舞鶴由良川沿いの加佐地区。

そこで茶栽培をされてる植和田さんに舞鶴の茶栽培の歴史のお話を伺いました。昭和10年、京都府の指導で現在の舞鶴市由良川沿いでお茶の栽培が始まりました。由良川は幾度となく氾濫する川で現在も護岸工事が行われています。そんな由良川沿いで、水に強いお茶の栽培が勧められたようです。

由良川沿い八田地区で茶園造成が行われ、戦争中は兵隊さんたちの眠気覚ましに飲まれたそうです。戦後はお茶を背中に背負って、舞鶴市内、福知山、遠くは峰山まで行商に。昭和44年ごろ国の改善事業として新しいお茶の工場ができて、かぶせ茶で業績をあげたそうです。平成4年に碾茶工場ができ、平成9年加佐の6地区が集まって「舞鶴茶生産組合」が発足したそうです。

そんな舞鶴の歴史をずっとお茶を作りながら築いてきた植和田さんのお話は、由良川が度々氾濫するこの地に住みこの地を守っていこうとする地元の人の、土地とともに生きる覚悟を感じます。

由良川治水工事と舞鶴茶園

宇治茶ブランドを支える舞鶴茶

そして、植和田さんが作られるお茶が、かぶせ茶の部門でなんと5年連続日本一!!!

かぶせ茶は、黒い覆いをしなくてはならないので手間暇かかった高級茶。植和田さんのかぶせ茶は鮮やかな色合いでまろやかな味わいです。まさに日本一の高級茶が舞鶴で作られているんです。

どんなVIPに飲まれてるんでしょうね。

植和田さんや地元のお茶農家の皆さんの作ったさまざまなお茶が、宇治茶としてブレンドされて、宇治茶ブランドを支える大きな戦力になってるんですね。舞鶴茶生産組合で肥料の時期や内容を申し合わせてお茶を作ることで、舞鶴茶としてどこの地域でも変わらない品質のお茶を作ってられるそうです。

5年連続日本一新聞記事舞鶴茶5年連続日本一赤れんがバザー

舞鶴で舞鶴茶!

舞鶴産の抹茶を使ったスイーツもあります。地元でも彩菜館などで購入できます。

私も、赤れんがバザールに立ち寄った際、舞鶴茶の抹茶を使ったというシフォンケーキをゲットしました。地元の人気店「ゆめさら」さんに持ち込み、その場にいた方々に試食していただいたところ「色がきれいで思ったよりおいしい」「よくある抹茶の味と思って食べたら違ってた。本物の味」「お茶にも珈琲にも紅茶にも合う」「抹茶の味がよくわかる」と舞鶴茶を使ってると先に言ったこともあるのか、地元の皆さんに好評でした。抹茶シフォンケーキは、あけぼのフェニックスさんの製品です。

また、舞鶴のホテル、マーレさんでも舞鶴茶を使った抹茶スイーツを開発されたそうで、赤れんがパークや駅の観光センターなどで購入できます。

抹茶シフォンケーキガトーショコラ引揚抹茶

舞鶴茶作りの後継者作り

舞鶴茶も他と同様に後継者がいなくて困っているそうです。茶農家さんの高齢化で茶農家は減る一方だそうです。植和田さんは、Iターンの人を積極的に受け入れて指導されています。やはり茶農家修行は大変で、さらに運悪く水害にでも遭遇すると、気分が落ち込んで地域から離れられたりして後継者もなかなか育っていただけないようです。

しかしながら、他の地に移られてから、加佐ほど良い土はないとおっしゃる方もいるそうで、がんばれば良いお茶ができるし、良いお茶ならしっかり買ってもらえるので、決して損はしない、と植和田さんはパワフルです。

農業をやりたい人とのマッチング会にも積極的に出かけられて、「舞鶴茶を地域の特産として後世にも残したい」と植和田さんは熱く語っていただきました。

植和田さん写真

宇治茶ブランドを支える高級茶が舞鶴で作られていることに、私も舞鶴人として誇りを感じます。何度も水害にあいながら、この土地を愛し、育んできた人々が情熱をかけて生産したものだからこそ5年連続日本一という栄誉に輝かれたのだと思います。

ちーびず推進員メモ

仲井玲子
by
舞鶴にぎやかし隊、赤れんが・明治・大正ろまんドレスちーたび、コミュニティFMまいづる立ち上げなど、舞鶴を中心に交流事業の企画実施や、広報力を活かした活動を行っています。参加して楽しい様々なコラボ婚活も企画します!イベント企画や司会もお任せください!
SNSでフォローする
関連記事
人気記事