京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

太郎塩・夕日ヶ浦の塩の奥深さを京丹後網野の「善助」さんでお伺いした。

ちーびずとは
京都府内各地の元気な京都ちーびず(京都地域力ビジネス)を紹介していきます!
この記事に登場するちーびずさん
池田龍彦さん(善助)
池田龍彦さん(善助)太郎塩、夕日ヶ浦の塩を生産する善助の代表。元々建築業だったが、廃材の活用から塩の生産に結びついた。地域の湖の水質改善活動など、活動は多岐にわたる。
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個人的に、調味料は奥深くて実はよく知らないものだと感じる。

例えば醤油は日本食を代表する調味料だと思うし、食文化の象徴でもあると思う。昔は醤油屋が家庭の事情を全て知っていた、なんて話はいかに醤油が日本の食生活にとって重要だったかを物語っている。
ところが、工程が多岐にわたるためその全てを消費者が把握することは困難だし、販売元ですら原材料の大豆が国産か輸入品かわからないという話も聞いたことがある。

前置きが長くなってしまったが、今回のブログはそんな調味料の中でも全世界どこにでもあり、単純なのにこれも実はよく知らない「塩」について、京丹後市網野で塩づくりに取り組む「善助」代表の池田龍彦さんにお伺いした。

 

塩って単純。でも、凄く深い。

多分自分が勉強不足なだけだとは思うが、初めて知ったことが多かったので、このブログを見ていただける方々にも共有したいと思う。

以下に池田社長からお聞きした話を少しまとめたもの。

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「公正、しお」マークは、その製法を明記したものだけが貼り付けることができる。

現代の塩の製法にはいろいろある。

  1. オーストラリアやメキシコからを塩を輸入し、日本の海水を入れて不純物を取り除き、作り上げるケース。
  2. イオン交換膜法でナトリウムイオンと塩素イオンが通過させた濃縮海水を煮詰めて塩を作る方法。
  3. 単純に海の水を煮詰める方法。

上記の中では3に時間と工程がかかるのは明白で、主流なのは1と2らしい。
ところが、池田社長が重要視するのは

海水には人間の体に必要なミネラル(微小金属群)が全て含まれている。そのミネラル一つ一つに人間の体に重要な意味がある。

ということ。自分の採取できる海水を使い、ミネラルを多く含んだ体に優しい塩を作るには、結局古代から続く3しかないのだそうだ。

そう言われて、試しに池田社長が作っている塩を舐めてみる。

塩独特の尖った感じがない。取りすぎは良くないと言われる塩だが、少しイメージの違う優しさがある塩だ。

 

池田社長は本当に単純に海水を煮込んでいる。

 

EM技術

一つ疑問が湧く。単純に海水を煮詰めるのであれば、この時代、工業用水や家庭からの排水が多少なりとも流れ込むのでは?という点。この点についても池田社長に解説頂いた。

池田社長はもともと建築業を営んでいたが、十数年前から地域課題として環境問題に取り組む中で、地域の湖の浄化に取り組んでこられた。

ゴミが廃棄され、工業用水や家庭排水が流れ込む箇所では、有機物が悪玉の微生物の餌となり、酸化・腐敗の原因となり、水質の悪化が一層進む。地元の湖の環境改善に取り組み、その改善に取り組む中で、EM技術(善玉菌の微生物の力で酸化させずに環境を改善させる)と出会ったことがこの塩づくりにも大きく影響しているのだという。

つまり、海水の汚染をEM技術で軽減しているのだ。

 

還元力のある塩

その効果なのか、池田社長の塩は還元力のある塩なのだという。

その証拠に、、と、平成14年に海水を煮詰めたものに釘を入れたものを見せていただいて驚いた。

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釘が全く錆びていない。つまり、酸化が全く進んでいない。
こういう状態に保てる塩は「還元力のある塩」といい、身体機能の維持調整に効果が期待できるのだそうな。

 

塩づくりの現場へ

では、ということで実際に塩づくりの現場を見せていただいた。

大きな塩釜で煮詰めるだけ。もともとが建築関連の人だけに廃材を利用するところから塩づくりを始めたそうで、煮詰めるための原材料は今も廃材。これも地域の為の活動の一つといえる。

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できた直後の塩を少し食したが、これがまた、、、多分、これが家にあったら食べ続けてしまうような、そんな風に体が欲するような塩だと思う。

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現場はこれだけ。後工程も前工程もない。明快でとても時間のかかる作業。でも、地域の環境を良くしようという活動の中で、そこに価値があると池田社長は見出したのだ。

 

商品のラインナップ

最後に、いろいろなラインナップをご紹介いただいたので、ちょっとづつ試してみた。

 

スプレー塩、「てん」

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スプレー型の塩。海水を10倍に濃縮しているので「てん」。蒲田推進員のマル秘レシピによると、「焼き鳥に凄く便利」、、らしい。確かに何にも便利!

 

にんにく塩

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地域で取れたにんにくを塩と混ぜたにんにく塩。かなりにんにくが効いていて美味しい。熱を加えるとにんにく風味が若干飛ぶので、にんにくを効かせたい方は熱を加えた後にふりかけると効果的!by田中推進員

 

太郎塩・夕日ヶ浦の塩

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お土産にも人気の小さなサイズが一番人気の夕日ヶ浦の塩。大きなサイズは太郎塩として売り出している。上から述べてきたようなことで体に優しい塩。蒲田推進員のマル秘レシピによると、(レシピではないけど、、)「お風呂に入れるのが最高」とのこと。それは何となく頷ける。

と、いうのも(写真撮り忘れた、、)「にがり(塩が結晶化したのちに残る液体)」も別商品として売っておられて、これを一時期、風呂上がりに少し体に使っていたら乾燥肌が随分改善した。あまり怪しげなことは書けないので軽い記載に止めるが、取材時にお伺いしていた海水の力を何となく体感できた気がする。

 

白い結晶

実は池田社長からお伺いした話は上記のような話だけではない。海水から出来た結晶の持つ力など、実は奥深い塩の世界を垣間見ることができた。

単純な白い調味料と思っていた塩。実はそういった一つ一つを見直し、突き詰めて考えてみることが地域や社会を変える活動に繋がるのだと池田社長から学んだ。

ちーびず推進員メモ

善助の商品は生産量の問題もあり、外部での販売は少ないです。もし、ちーびずマルシェ等で見かけた際は是非一度お試しください!または、丹後に出かけられた際は善助に立ち寄られてはいかが?
善助:〒629-3121 京都府京丹後市網野町小浜1582−1
TEL.0772-72-4741
FAX.0772-72-4741
井上 淳
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いのうえと申します。二代目ちーびず推進員の一人ですが、推進員の中でも下っ端を自負しております。お仕事は幅広くデザインのことをかじっております。両親は九州と中国地方出身、私は京都府出身京都市在住。実は、遊牧民のような出自のせいか、京都府各地のことはよく知らないことばかりなのです。。。

コラボ推進員

蒲田充弘
京都府の北部を中心に様々なちーびず団体のコラボレーションを推進しています。
田中智子
たなかさとこです。今年度よりちーびず推進員を務めております。お仕事は、アロマセラピスト。
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