京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

京都の宇治橋通り商店街近く、伝統の京くみひも体験

ちーびず感想記とは
この記事に登場するちーびずさん
能勢将平さん((有)昇苑くみひも営業課長)
能勢将平さん((有)昇苑くみひも営業課長)日本という国が大事にしてきた美しいものづくり。その製品を多くの方に持ってもらえるものづくりや作り出す努力をされています。
前野由紀さん((有)昇苑くみひも店長)
前野由紀さん((有)昇苑くみひも店長)お店のことを地域の方々や宇治の町でも知ってもらいたいとおっしゃいます。

京都・宇治といえば・・・

お茶処 宇治

中村藤吉本店さん、伊藤久右エ門本店さん、9月にオープンされた辻利本店さん・・

観光では、世界遺産の平等院と宇治上神社

そう、だからJR宇治駅前の宇治橋通り商店街や平等院表参道はとても賑わっています。

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宇治市在住のちーびず推進員 田中です。

宇治橋通り商店街は、拠点としているNPO法人働きたいおんなたちのネットワーク宇治橋通り商店街事務所があって顔なじみのお店もあり利用しています。毎年10月には宇治橋通りのフェスタが開催され賑わいます。

そんな宇治橋通り商店街を一筋入ると・・・

古民家と静かな住宅街。

その中の路地をさらに入っていくと昇苑くみひも宇治本店があります。

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店内は落ち着いた雰囲気です。

店内は落ち着いた雰囲気です。置かれているのは高台という組台

他にも様々な作業台があります。

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綾竹台

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丸台(24色) 紐が下に組み下がります。

角台 紐が上に組み上がります。くみひも体験はこちらで。

角台 紐が上に組み上がります。くみひも体験はこちらで。

人気のアニメ映画「君の名は」で描かれているのは、丸台と綾竹台という事ですよ。(ごめんなさい、知らなくて) 能勢さんは、この映画の監督さんと組紐の接点を聞いてみたいとおっしゃっていました。

能勢さん、以前は野菜のトレーダー!

能勢さんが昇苑くみひもでお仕事をされるようになったのは、野菜のトレーダーとして情報収集していた際に、組紐のストラップが置かれていたカフェで社長と出会い手伝ってと言われた事からスタート。もともと、もの作りが好きだったし、とのことです。

組紐というと着物の帯締めのイメージ

着物で帯締めをする着方は、ほんの100年程前だそうです。紐が使われていたのは遥か昔から・・・刀や鎧の飾りとして、お茶の世界や仏教の世界での役割や実用的なものとして使用されてきたということです。

紐って、結ぶ、止めるという実用的なもの、飾りとしては芸術的なもの、「結ぶ」という言葉からは、精神的なものがあるとおっしゃいます。なるほど!

ボタンやファスナーでは、サイズはSならSでしかないのですが、紐を使ったものは、紐で位置の調整をしたり、紐で留めて形を作ったり、からだに合わせて形を変えていくことができる。。。その一手間がやさしいとおっしゃっていました。深い!

先代がお茶文化の宇治で創業

先代社長が伊賀のご親戚から手組の技術を習得されて、住居地の宇治で創業されたということです。お茶文化とも繋がりがあり、お茶染もされていたそうです。

「京くみひも」「よりふさ」

組紐業界には、「京くみひも」と「よりふさ」があるそうです。京くみひもは帯締など和装で華やかな飾りとして、よりふさはふくさや神社仏閣用としてのルーツがあるそうです。後の工場の紹介でもありますが、よりふさと組紐の両方の機械が置かれています。前社長が全ジャンルをできるようにと置かれたそうです。

伝統工芸士

先代社長ご夫妻も2代目社長も伝統工芸士に認定されています。認定されると次々と新しい作品を作り続けないといけないそうです。京都の伝統は、そうやって受け継がれてきたのですね。

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その作品が飾られています。

昇苑くみひもの強み

特別に、工場を見学させていただきました!

 

こちらでは、この製紐機の部分だけが機械で、染色→糸繰(いとくり)→経尺(へいじゃく)の工程は手作業だそうです。昇苑くみひもさんの工程は、こちら

できあがった組紐をさらに加工できます。

柔軟さが強み!

組紐には正絹の糸を使用されていますが、戦後の時代にはパラシュートの紐を糸にして、あるもんで作り続けて残ってきたものだそうです。他にも「綿」や「麻」を使ったときは、ちょっと棒っきれみたいになったんだとか(>_<)技術の継承に形や素材を変えるなど、いろいろチャレンジされたそうです。

そして帯留めだけでなくストラップなど商品作りにもいろいろチャレンジ。手組の職人さんがおられるので、お客様の依頼や現場の職人さんのアイデアで、オーダーメイドできるのも強みです。

この「相生リング」は、職人さんのアイデアでできた商品です。

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スカーフ留めにもなります。

相生リング制作中。顔は上げてもらえず。。。

相生リング制作中。顔は上げてもらえず。。。

大人気のブレスレットは、こちらの職人さんの手で仕上がります。

大人気のブレスレットは、こちらの職人さんの手で仕上がります。

また、お客様が使用されている写真をもらうようにして職人さんにフィードバックされています。

映画の影響で、組紐の髪飾りなども人気上昇中。特に組紐のブレスレットは若い男子に大人気だとか!!

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二重巻きブレスレット 生産が追いつかないくらい大人気の商品となっています。

 

電車内の販売用の商品や、九州のあの有名なクルーズトレインのメニュー表の紐に使用されたり、京都の北の方の電車の飾りにも使用されているそうです。乗車された際には探してみてくださいね!

とにかく「柔軟さがとても強みです」とおっしゃっていました。

昇苑くみひもの取組み

お客さまからのお直しも受けられます。7年前に販売したブレスレットのお直しを受けたときは、きっとこのブレスレットで落ち着いたり良いことがあったりして大事にされているんだな、と心を込めてお直しされたそうです。

手づくりされたキレイな品で、生活がキレイになる、所作がキレイになる、生活のスタイルがキレイになる・・・モノを大切にすることを伝えていけるとおっしゃっていました。

昇苑くみひもでは、手組の組紐の伝統を継承するために教室をされたり、また宇治市内に作り手さんがおられてショップで販売されている商品の製作をお願いされています。

心が”無”になる、くみひも体験

8つ玉で2色の糸で組んでいきます。緑の糸は時計まわりに、白い糸は逆まわりに移動させますが、別の事を考えたり話したりしていると「アレ?」ってなります。慣れてくると移動させたときに玉同志が当たる音がして心地良いとか・・・私はあまり鳴らなかった(*_*; 2つの製品ができるように40cmほど組んで、調子良くできるころに完成します。「急に終了だとお名残惜しくなりますので先にお伝えします。間もなく終了です。」って、呼びかけられます。確かに慣れてくるとずーっとやり続けたくなります。

※組みひも体験は、1週間前までにご予約が必要です。ご注意ください。

頭の中を空っぽにしたい時ってありませんか?このくみひも体験は、とても単純な動作なのですが、こんなに集中できるのか!?という位に集中でき、心が「無」になれます。しかも好きな色を選んで2つの品を持ち帰れるのですよ、あー愉しい♪

今回いろんなお話を聞かせていただいて体験して、手組でも機械でも組み方で丸い紐や四角い紐、平らな紐ができることや色の組み合わせで模様も文字もできて、その数は無限ほどあるということを知りました。誰が考えはったんやろう~。先人の知恵っていうのは、やっぱり凄いなと驚くばかりでした。この伝統工芸は、守り続けたいですね。能勢さん「僕らは僕らの時代でルーツを探す」とおっしゃっていましたが、きっと昇苑くみひもの「柔軟であること」っていうスタイルがルーツになって続いていくんだと思いました。

田中智子
by
たなかさとこです。今年度よりちーびず推進員を務めております。お仕事は、アロマセラピスト。京都市出身宇治市在住。宇治の特産である緑茶とアロマの基本ハーブをオリジナルでブレンドしています。お茶とハーブや精油を京都産や国産にこだわっています。
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