京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

西陣絣(にしじんがすり)を「つくる」「伝える」-いとへんuniverse

ちーびず応援カフェ(京都府主催)とは
応援カフェは、継続的な地域づくり(京都ちーびず=地域力ビジネス)を目指すみなさんが、交流しながら、ブラッシュアップや新しく楽しいコラボをつくり出す場です。
この記事に登場するちーびずさん
白須美紀さん
白須美紀さんいとへんuniverseの副代表でライター。西陣絣(にしじんがすり)をたくさんの人の手に届け、次世代に技術を伝えるため、職人や作家や消費者をつなげています。

西陣というと華やかな帯をイメージしがちですが、西陣絣は、先染めした経糸(たていと)をずらしてさまざまに加工することで、模様を生み出す技法です。
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織った輪郭がぼかしのように美しく、その優しさと繊細さに心奪われます。

 いとへんuniverse

心をぐっとつかまれる団体名です。
「いとへんuniverse(ユニバース)」は西陣織の織り師、西陣絣職人、京都の文化を伝えるライターが結成したグループ。
現在は染色作家や、織物作家も加わり、それぞれの専門性を活かしながら「つくること」、「伝えること」を両輪に活動をしておられます。

ユニークなのは「伝える」ということ。ものづくりにおける作品と同じように、伝えることが作品だと。かっこいい!

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左)ライターの白須さん 右)染色の岡部さん

平成29年3月23日(木)「いとへんuniverse」の工房で開催された応援カフェでたくさんお話を伺いました。
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活動目的は、

・「西陣絣(にしじんがすり)」をたくさんの人の手に届け、次世代に技術を伝える
・手工芸(手織り、手染め)の素晴らしさを多くの方に伝え、糸を使った手仕事の楽しさ、喜びを伝え、活動のファンをつくる

・職人が技術や情報、道具などを共有するためのスペースをつくる

 

とし、西陣織や西陣地域の活性にもつなげていきたいと考えておられます。

若手絣職人はたった一人!

最盛期に130軒あったという絣屋は現在7軒しかなく、200名以上いらした職人さんもたった7人が残るのみだとか。そのうち若手は「いとへんuniverse」に所属する40代の葛西郁子さんだけで、あとはご高齢の職人さんばかりだそうです。

「わたしたちが西陣絣の技術を守っていくしかない」
「その為には普段の暮らしに活かせる西陣絣を沢山作り、皆様にお届けすることしかない」

と若いアイデアと実践力、発信力で地域に風を起こしています。

とはいえ、夜と土日が活動日。普段はそれぞれのお仕事をされています。

 

やわらかい雰囲気の工房

2階が工房になっています。
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大切に譲り受けられた織り機が4台。やさしい太陽の光を浴びていました。

35cmの一般的な帯巾に加え、やはり多用途とするため広幅の70cmの織り機もありました。
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明るい配色の糸も。見ているだけで楽しくなります。

アイデアを柔軟に

当然、西陣絣を着物にしたいし、なってほしいと思います。
ですが、コストのことや需要を考えるといろんなアイデアや活用もとてもとても大切です。

例えば、がま口バック。中は北欧のアンティーク生地だったりします。
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DSC03201クラッチバックやタッセル。
4b85aa3a853fd661c414bc58697a00ce-630x420くるみボタン。
などなど。常に進化しています。

「技術を残すこと」

糸を染めて、ずらして織る。
織る準備の経糸をまく…
細かい糸を多数使用しています。

基本はシルクの糸ですが、技術を残すことをまず大切に、異素材にも挑戦されています。
洗濯などのお手入れを考えるとシルクよりリネンを求めることも理解できるからこそ、できるだけニーズに応えておられます。

絣の命、しかけ3年・くくり7年

糸染めは絣の重要なポイント。防染のやり方も独特で、しかけ3年、くくり7年と言われているほど技術を要するそうです。
やや懐かしい雰囲気のDVDでお勉強もしました。

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横のつながり

西陣では、道具や知識、ノウハウなどが同業者の間で共有されていないのが現状です。
これらを確保していくのは、今後ますますものづくりにおいて大事な要素となります。
情報やネットワークを共有し、積極的にものづくりすることが可能になるよう業界全体をサポートすることも心がけておられます。

織り手の紹介や交流の場づくりなどを行っています。

とても難しいことだと思います。
ですが活動されている姿はきっと多くの方の心を動かすことでしょう。

 

 

岡元麻有
by
上京区在住。 広告代理店にて企業の販売促進を手掛けたのち、築200年の京町家を活用し、暮らしながらギャラリーbe京都の企画運営を行う。 お金持ちにはなれないかもしれないですが、「しあわせもち」になりたいと思い育児と仕事に奮闘中。 「町家デビュー」3分ムービーで岡元を80%お分かりいただけるかも
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