京都ちーびず
ちーびず推進員が京都府内のちーびず(地域力ビジネス)を体験・体感して報告します!

天橋立・阿蘇海の厄介者・牡蠣を神の賜りものに!

ちーびずカフェとは
ちーびずガイドのお話を試食や体験をしながら楽しく学び意見交換する交流カフェです。
この記事に登場するちーびずさん
平木志乃さん(吉野茶屋)
平木志乃さん(吉野茶屋)天橋立文殊堂門前にある350年の歴史ある知恵の餅のお店・吉野茶屋の女将。インバウンドの取り組み、商品開発、発信など熱心に取り組まれています。
藤田竜伍さん(NPO法人学生ボランティア協会IVUSA)
藤田竜伍さん(NPO法人学生ボランティア協会IVUSA)京都の環境は京都の学生で守りたいと、天橋立の牡蠣公害問題に取り組まれました。他にも幅広くボランティア活動を行っている学生団体のメンバーです。
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日本三景・天橋立で育った天然牡蠣

えっ、阿蘇海で牡蠣?

あっそー、ではなく、阿蘇海で牡蠣が育っているなんて隣の舞鶴市に住む私にも意外なお話。

そんな阿蘇海の牡蠣を食することができるちーびずカフェが行われるということで

牡蠣好きのお友達を誘って会場である文殊堂山門前の吉野茶屋さんへと勇んででかけました。

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阿蘇海(あそのうみ)と聞いてもピンとこない人も多いでしょうが、天橋立によって宮津湾が仕切られてますよね、その内側の海です。

宮津湾とは川のような水の通路、天橋立の駅側の端にある回旋橋の下の水道でのみつながっています。

 

天橋立は海水浴場にもなっていて、あさりが採れるということは知っていました。

だけど、牡蠣っていったらちょっと沖合で養殖されているイメージ。

その上、ちょっとお高いイメージも。

内海で天然牡蠣なんて、そんな棚からぼた餅みたいな話、と思いつつお話を伺ったところ、どうやらイメージとは全然違いました。

増えすぎた天然牡蠣の公害

阿蘇海には野田川が流れ込んでいて、生活排水が流れてきています。

その上、宮津湾とは天橋立で仕切られているので潮の出入りが少なく、海中の窒素やリンなどの含有量が高くなり

富栄養化のため、牡蠣が大量繁殖しているそうです。

大量の牡蠣の殻が堆積して島を作り天橋立の景観を損ね、海から地上に出た死んだ牡蠣が悪臭の原因となり、

海底に積もった牡蠣の殻で船底が傷つけれらることもあるそうなんです。

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じゃ、せっかくの牡蠣、食べちゃえばって思いますが、天然牡蠣は大きさもまちまちで

いろんなものが絡まった状態なので処理が大変で、市場に出回る商品になりにくい状況だそうです。

学生ボランティアの牡蠣殻撤去作業

そんな話を聴きつつ、出された天然牡蠣のフライをいただくと、ぷりっぷりで美味!

調理しても身が縮みにくいという特徴があるそうで、ぎっしり身がつまったというよりほんわりとした印象でした。

すると、参加者の一人と思っていた学生さんが、今度は撤去作業についてお話を初められました。

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その学生さん、藤田君は立命館大学2年生、もうすぐ3年生で、NPO法人国際ボランティア学生協会IVUSA(イビューサ)のメンバーです。

「京都の自然は京都の学生が守りたい」ということで、天橋立の牡蠣公害について知ったメンバーが白砂青松の天橋立を後世に残し、現地の人とともに環境保全の認識と理解を深めることを目的として3年で100トンの牡蠣殻撤去を目標に活動され、今2年が終わったそうです。

年2回、2年で4回、3泊4日で宮津に来て、吉野茶屋さんに宿泊、春80トン、夏20トン、3月には60トンの牡蠣殻撤去を行ったそうです。

また、阿蘇海に流れ込む野田川をきれいにしなくては、と野田川清掃、元々の山から整備しなくてはと放置竹林の撤去作業もされているそうです。

放置竹林と牡蠣殻を一緒に燃やすことで山の土をよくする、

回収された牡蠣殻はワイン畑などの肥料にするといった活動もされています。

学生さんの宿泊所になっている吉野茶屋の大塚さんは

「学生の皆さん本当に礼儀正しく食事も鍋持参で自分たちで登板を決めて自炊してくれるので、私たちは寝る場所を提供するだけです」

とおっしゃってました。

夜には、地元の方たちと学生さんの交流会もあり、地元の方はなにより若い人たちが来てくれることでまちが元気になると喜んでられるようです。

阿蘇海・天然牡蠣を使った商品開発

さて、牡蠣殻は肥料へと有効活用されるとのことですが、肝心の中身ですね、

フライにしていただいたところ、本当においしかったのですが、

吉野茶屋おかみ・平木志乃さんが代表を務める「京都都色」という団体で牡蠣はもちろん他の地元産物を使った様々な新商品の開発が行われています。

食べるオイスター味噌・世屋

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宮津市北部の山間の世屋地区で作られた赤みそと牡蠣を合わせた、オイスター味噌。

牡蠣のコクと、豊かな風味とまろやかで少し甘みのある世屋味噌とのマッチング。

ご飯の上にのせて食べたところ、ご飯がすすむすすむ。

野菜炒めの味付けやラーメンや冷奴のトッピングにも最適だそうです。

食べるオイスター味噌・八丁

牡蠣と八丁味噌を合わせたバージョン。

天然牡蠣のアヒージョ缶詰

このままパスタにかけて食べられる。

子供が巣立って夫婦2人の生活になると、こんな簡単な食事も楽でいいですね。

地元食材や地元加工品を使った商品もいろいろと開発されていまして、

食べるオリーブオイルは、宮津由良で実ったオリーブからできたオイル。

大吟醸酒粕塩・白赤枚酒粕塩・赤は、伊根町の向井酒造さんの酒粕でできた商品です。

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地元の人たちと、学生ボランティアのメンバーが力を合わせて地域の課題に取り組み、

牡蠣殻をただ撤去するだけでなく肥料などに有効活用し、

牡蠣は食べられるように努力し、新たな商品開発へとつなげていく。

まさに一石二鳥ではなく一石三鳥です。

天橋立文殊堂門前の智恵の餅350年の歴史ある吉野茶屋さんで、学生さんたちが寝泊まりし、一緒に商品開発を行うことは

宮津の観光に新たな光を感じます。

宮津観光のど真ん中でたくさんの学生さんが汗をかいている姿は、大きな発信力になります。

若者のチャレンジが、今後、継続する新しい地域づくりにつながって欲しいものです。

ちーびず推進員メモ

仲井玲子
by
舞鶴にぎやかし隊、赤れんが・明治・大正ろまんドレスちーたび、コミュニティFMまいづる立ち上げなど、舞鶴を中心に交流事業の企画実施や、広報力を活かした活動を行っています。参加して楽しい様々なコラボ婚活も企画します!イベント企画や司会もお任せください!
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